介護職ならではの苦労について。

介護職に従事する場合、認知症を抱えている高齢者の方と接するケースがある。このような場合、高齢者の方とは言語でやり取りができないことが多く、苦労が絶えない。外出や異物の誤飲などを防ごうと注意しても言葉を理解してもらえず、目を離した隙に危険な事を実行されている場合もあるのだ。認知症の方を介護する場合は、スタッフ同士の連携が欠かせないのになるだろう。

食事の介助一つとっても、健常な高齢者の人と同じようにスムーズには進まないので、忍耐力を持って接する事が大切である。他にも介護職でよくある苦労と言えば、セクハラの問題があげられる。介護は入所者の方と身体的に接する事も少ないため、そうした関係性の近さからセクハラをされることがあるのだ。意図的になされた悪質なセクハラである場合は、当人に注意したり、上司に相談したりする事が大切である。しかし、相手が認知症を抱えている場合は、セクハラをセクハラとして認識していない可能性もあるので、まずは上司と話し合って対策を講じるべきである。

介護現場においてこうした苦労を背負いたくない場合は、できるだけ同性の人を介護できるように職場に掛け合ってみよう。また、できるだけ人目の多い場所で仕事をしたり、複数人のスタッフと一緒に行動することもポイントである。セクハラをする利用者と出来る限り接点をなくし、チームワークで気持ち良く働けるように努めることが大事である。介護職ならではの苦労は、職場を変わっても逃れられないものがあるので、仲間との協力や情報の共有が必要なのだ。